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時計と旅する男

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ニューヨーク、マンハッタン。

このビル群のど真ん中に、1913年に開業したグランド・セントラル・ステーションがある。44もの地下プラットフォームを持つ世界最大の駅だ。コンコースには真鍮製の四面の時計が設置されており、四面の文字板がオパール様で20億相当と言われている。この時計の前で待ち合わせ。古き良きアメリカの香りが残っている。時間は語るものじゃなく、包まれるものだと知る。

マンハッタンを訪れると、1978年著書「Delirious New York、錯乱のニューヨーク」を思い出す。世界で称される建築家レム・コールハースがまだ無名の時代に書いた都市論の名著だ。本の中でコールハースは、資本主義的欲望がもたらしたマンハッタンの成り立ちから、可能性と限界に言及している。
アメリカ資本主義の象徴でもあるマンハッタンは、強度の高い1枚の岩盤の上に作られている。発せられるエネルギーが、有象無象の欲望を狂わせてしまうように感じた。

マンハッタンを行き交う多くの人々は、観光客やビジネスマンたちだ。ニューヨークのビジネスマンは、仕事の準備をしながら朝5時には会社へ行くらしい。早朝の5時である。おいしい朝食を食べながらのミーティングが定番だという。朝を制する者は、ニューヨークを制するかのようだ。仕事終わりは、プライベートを大切にする。時間への正確さが、自由を生み出す証拠であるのではないだろうか。

タイムズ・スクエアに、エンパイア・ステート・ビル、友人とニューヨークを満喫する。無性に何かをしたくなる街だ。ダイナミックな美しさと進化。それは、EDIFICEが目指した機能美にも通ずるものがある。
EDIFICEはマンハッタンのエネルギーから私を守るかのように、ここニューヨークでも、正確な時間で私を導いてくれた。