ロンドン。

地下鉄ジュビリー線をウォータールー駅で降りて、しばらく歩くと、テムズ川に架かるウェストミンスター橋が現れる。その先には、大時計ビッグベンが見える。近づくにつれ、この時計台が荘厳なゴシック建築であることが分かる。ビッグベンは、3人の時計職人が毎日調整している。職人たちはビッグベンだけではなく、隣のウェストミンスター宮殿内、約1500個の時計も同時に管理しているようだ。私も思わず、EDIFICEとスマートフォンを接続。秒針を細かく調整した。

川沿いのベンチで少しのんびりした後、私は、ソーホーのカフェで友人と会うため、地下鉄へと戻った。世界初の地下鉄は、今から153年前の1863年、ロンドンのメトロポリタン・レイルウェイが、はじまりである。世界各国で地下鉄のことを「メトロ」と呼ぶのは、このメトロポリタン・レイルウェイの「メトロ」にちなんでいるとも言われている。この歴史ある地下鉄が止まるのは日常茶飯事。今日も地下鉄が止まってしまった。急な到着ホームの変更。しかし、怒る人や混乱する人はいない。人々は、当たり前のように、方向転換。その反応に、「ロンドンの人々の時間との付き合い方は、洗練されている。」と、いつでも感じる。

前回の東京で、「日本人は待ち合わせの10分前に到着」と、書いた。ここロンドンでは、少々違うマナーがある。友人に聞いた話だが、「待ち合わせには、5分遅れて行くのが当たり前。」だと言う。誰かの自宅に招待された時、「約束より早く行くことは、必ずしも良いことではない。」と考えるようだ。それは、相手の状況を思いやる文化である。いずれの文化であれ、EDIFICEは約束の時間を正確に教えてくれる。